About Us
明治3年(1870年)創業。以来、京都の伝統産業にも指定される京黒紋付染(きょうくろもんつきぞめ)の中核となる「黒染め」を専門として染色事業を行ってきました。
「ほんまもんの黒」を皆様へ
「黒」は染色でもなかなか深みを出せないお色です。私ども馬場染工業では、京黒紋付染の技法を応用し、深みや艶やかさのある黒で、業界の中でも一目位置いていただいております。
京黒紋付染は元々シルク生地を染める技術ではありますが、染料が全く違う綿、麻、羊毛などの天然繊維からナイロン、キュプラ等の一部の化学繊維まで代々受け継いだノウハウを応用し、広く黒染めを手掛けています。
特にオリジナルの『秀明黒』は先代に当たる4代目が「黒より黒い黒」を出せないかと開発した特別な黒のお色です。
染料業界の方にもご協力いただき、試行錯誤の結果に生み出した、まさに黒より黒い最高級の黒。そのお色は「カラスの濡れ羽色」と評され、私どもで染めた京黒紋付染の着物は大変評判となり、全国から多くのご注文をいただきました。
この「黒より黒い黒・秀明黒」は、もちろん、お洋服の黒染めにもご利用いただけます。
そのほか、夏向けの衣服に利用しやすい、ナチュラルな『自然黒』も人気です。加工技術で光の反射率を変えて色合いの違いを出したものなので、深みのある黒を表現できます。
伝統の技術を「いま」のものづくりへ
馬場染工業では、京黒紋付染めの伝統を守りながら、さらなる発展を目指し、今の時代に取り入れられる黒染め技術への取り組みも行っています。
アパレルメーカー様とは、私どもオリジナルの黒を活かす黒染め加工のお仕事をさせていただいております。生地染め、製品染めなど、貴社の工程に合わせた染め加工をお受けします。
また、一般のお客様向けには、エコロジーやエシカル志向を受け、洋服の再生事業として「お洋服の黒染め替え」を京都でいち早く手がけております。
日本の伝統デザイン「家紋」を現代へつなぐ
黒染めの事業以外に「日本文化の良さ」を知ってもらうべく、日本の伝統意匠(デザイン)である「家紋」を活かした事業も展開しております。
日本の伝統的な5000種以上ある「伝統家紋」や「武将紋」のほか、「366日の花個別」「現代紋」などのオリジナルな紋も手掛けております。
そうした家紋をTシャツや手提げバッグに入れるなど、オリジナルのグッズ制作も人気です。